薬剤師国家試験 平成25年度 第98回 - 一般 理論問題 - 問 182
57歳男性。5時間前に左前胸部痛が突然出現し、2時間ほど続いたので近医を受診した。急性心筋梗塞の疑いがあり、心電図上、心室性期外収縮の頻発を認めたため、緊急措置としてリドカイン塩酸塩の筋肉注射を受けた。その後、救急病院に転送された。救急病院入院時の心電図検査で胸部誘導にST上昇が確認された。この患者の病態及び治療に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 クレアチンキナーゼ(CK)の総活性は、筋肉注射の影響を受ける。
2 トロポニンTを測定したところ、高値を示した。
3 心エコー図で左心室の動きに、異常は認めなかった。
4 冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)の適応も考えた。
5 リドカイン塩酸塩の静脈内投与を開始した。
REC講師による詳細解説! 解説を表示
-
解答 3
1 正しい
クレアチンキナーゼ(CK)は、骨格筋や心筋細胞に多く分布する酵素であり、筋肉注射により、これらの細胞が破壊されることでCK総活性は影響を受け、高値を示す。
2 正しい
心筋の壊死によって、トロポニンTやCK、乳酸脱水素酵素(LDH)などの酵素が血中に逸脱するため高値を示す。
3 誤っている
心筋梗塞は左心室で起こりやすく、虚血に陥った心筋細胞は、その収縮能と拡張能が障害されるため、心エコー図で運動異常を認める。
4 正しい
冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)はカテーテルを使用して直接血栓溶解薬を流し込み、血栓を溶かして血流を回復させる治療法である。胸痛が持続する場合、または発症12時間以内の場合、病変部位が確定した後可能ならば行うことある。
5 正しい
心筋梗塞による心室性期外収縮への対処として、リドカイン塩酸塩の静脈内注射を行う必要がある。
- この過去問解説ページの評価をお願いします!
-
評価を投稿
他の解説動画を見る
前の解説へ
|
次の解説へ
|
---|
|