薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 理論問題 - 問 111
下図はヒト表皮の模式図である。この図についての記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 ①の層は、ビメンチンが重合した中間系フィラメントを豊富に含む。
2 ②の層には、毛細血管が豊富に分布している。
3 ②の層にある細胞Aは、触覚の受容に関与する。
4 ③の層では、細胞の新生と増殖が起こっている。
5 ③の層にある細胞Bは、日焼けに関連する物質を産生している。
- REC講師による詳細解説! 解説を表示
-
解答 4、5
1 誤
①の層(角質層)は、ケラチンからなる中間系フィラメントを豊富に含む。なお、ビメンチンが重合した中間系フィラメントは、線維芽細胞、グリア細胞に含まれる。
2 誤
表皮(角質層、淡明層、顆粒層、有棘層、基底層)には、血管は存在せず、表皮の下層に存在する真皮に毛細血管が存在する。よって、②の層(有棘層)には、血管は存在しない。
3 誤
②の層(有棘層)にある細胞Aは、ランゲルハンス細胞であり、抗原提示に関与している。なお、触覚の受容に関与する細胞は③の層(基底層)に存在するメルケル細胞である。
4 正
③の層(基底層)には、幹細胞が存在する。基底層に存在する幹細胞は、表皮の主たる構成細胞であるケラチノサイトを絶えず産生している。
5 正
③の層(基底層)にある細胞Bは、メラニン細胞であり、日焼けに関連するメラニンを産生している。
-
解説動画1 ( 11:59 )
-
※ この解説動画は 60 秒まで再生可能です
再生速度
|
|
- この過去問解説ページの評価をお願いします!
-
評価を投稿