薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 理論問題 - 問 124
図のA及びBは、我が国における出生や死亡に関わる人口動態指標の1950年以降の年次推移である。この図に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 Aの値が低下傾向を示す一因に、晩婚化に伴う出産開始年齢の高齢化があげられる。
2 Aの値は、総人口と出生数のみから求めることができる。
3 Aの値が1971年から1974年にかけて高い値を示すのは、第1次ベビームーブ世代の女性が出産適齢期にさしかかったことによる。
4 Bの値が1983年頃から緩やかに上昇傾向を示しているのは、人口の高齢化の影響によるものである。
5 Bの値は人口の年齢構成の影響を受けるが、Aの値は影響を受けない。
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解答 5
Aは1950年以降の出生率の年次推移を示しており、Bは1950年以降の死亡率の年次推移を示している。
出生率及び死亡率は以下の式で表される。

1 正しい
出生率が低下する要因として、晩婚化に伴う出産開始年齢の高齢化があげられる。
2 正しい
前記参照
3 正しい
出生率が1971年から1974年にかけて高い値を示すのは、第1次ベビーブーム(1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年))に生まれた女性が出産適齢期にさしかかったからである。
4 正しい
死亡率が1983年頃から緩やかな上昇傾向を示しているのは、人口の高齢化により、死亡数が穏やかに上昇したからである。
5 誤っている
出生率は、出産適齢期の女性人口により、死亡率は、高齢者人口により変動するため、出生率及び死亡率の値は、人口の年齢構成の影響を受ける。
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