薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 理論問題 - 問 134
紫外線UVA、UVB、UVCに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 UVBはUVAより皮膚透過性が高い。
2 UVBはUVAよりオゾン層の透過率が小さい。
3 UVBは皮膚に色素沈着(サンタン)を引き起こすが、UVAはサンタンを引き起さない。
4 UVBは皮膚のDNAに損傷を与える。
5 地上部での光化学オキシダントの生成に寄与するのは主にUVCである。
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解答 2、4
紫外線は、波長によりUVA(315〜400 nm)、UVB(280〜315 nm)、UVC(200〜280 nm)に分類される。
1 誤
紫外線の皮膚透過性の大きさは、UVA>UVB>UVCである。よって、UVBはUVAより皮膚透過性が低い。
2 正
紫外線のオゾン層透過率の大きさは、UVA>UVB>UVCである。よって、UVBはUVAよりオゾン層の透過率は小さい。
3 誤
UVBは皮膚に炎症(サンバーン)を引き起こし、UVAは皮膚に色素沈着(サンタン)を引き起こす。
サンバーン:紫外線を浴びることにより、皮膚が赤く炎症を起こす急性症状
サンタン:紫外線を浴びることにより、メラニン色素が皮膚表面に沈着すること
4 正
UVBは皮膚のDNAに損傷を与えるため、皮膚がんの原因となることがある。
5 誤
地上部での光化学オキシダントの生成に寄与するのは主にUVAである。UVC は成層圏に存在するオゾン層に吸収され、ほとんど地上に到達しないため、地上部での光化学オキシダントの生成にほとんど寄与しない。
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