薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 理論問題 - 問 187
間質性肺炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 肺胞隔壁を主な病変部位とする炎症性疾患である。
2 特発性と2次性に分類され、シアル化糖鎖抗原KL−6上昇は特発性に特徴的である。
3 肺がんなどの放射線治療に合併することがある。
4 関節リウマチでは、ほとんどの患者で合併する。
5 特発性では、湿性咳が主な症状である。
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解答 1、3
1 正
間質性肺炎の主な病変部位は、肺胞隔壁(肺胞と肺胞の間を埋める組織)である。間質性肺炎では、肺胞隔壁に炎症や線維化病変が認められる。
2 誤
間質性肺炎は、原因不明の特発性間質肺炎と原因が明らかな2次性間質性肺炎に分類され、いずれの間質性肺炎でもシアル化糖鎖抗原KL−6※は上昇する。
シアル化糖鎖抗原KL−6※:Ⅱ型肺胞上皮細胞や呼吸器上皮細胞で産生される糖タンパク質
3 正
肺がんなどの放射線治療により、2次性間質性肺炎がみられることがある。
4 誤
関節リウマチ患者の約10〜30%の頻度で、間質性肺炎を合併することがある。
5 誤
特発性および2次性間質性肺炎の主な症状として、発熱、乾性咳、息切れ・呼吸困難が現れる。
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