薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 実践問題 - 問 337
3歳男児。急性中耳炎に対し、以下の薬剤が処方された。この事例に対応した薬剤情報提供として適切でないのはどれか。2つ選べ。
1 1回量は、2 mLであることを伝えた。
2 感染を防止する作用があることを伝えた。
3 消化管障害が現れることがあることを伝えた。
4 説明する時間がなかったので添付文書を渡した。
5 エタノールが含まれることを伝えた。
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解答 2、4
1 適切
デキサメタゾンエリキシル0.01%が1.33 mL/回、単シロップが0.67 mL/回、処方されているため、1回量は2 mL(1.33 mL+0.67 mL=2 mL)となる。
2 不適切
本剤には、感染を防止する作用はない。
なお、本剤には、副腎皮質ステロイド性薬であるデキサメタゾンが含まれているため、感染症を誘発する可能性がある。
3 適切
副腎皮質ステロイド性薬であるデキサメタゾンを服用すると、重篤な副作用として消化性潰瘍、消化管穿孔などの消化管障害が現れることがある。
4 不適切
服薬指導を行わず、医療従事者向けに作成されている添付文書を渡すことは適切ではない。
5 適切
デキサメタゾンエリキシル剤には、エタノールが含まれているため、本剤にエタノールが含まれていることを伝えることは適切である。
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