薬剤師国家試験 平成28年度 第101回 - 一般 実践問題 - 問 339
病院における医薬品採用に関する記述として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1 医療用医薬品製品情報概要が、医薬品の情報源として最も重視される。
2 新しい作用機序をもつ医薬品は、医師の申請通りに採用する。
3 後発医薬品は主成分が同じなので、購入価格のみを考慮して採用を決定する。
4 薬事委員会などを設置し、採否について審議する。
5 新規医薬品採用時の安全性評価において、海外の臨床試験データは参考にしない。
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解答 4
1 不適切
医療用医薬品製品情報概要は、医療用医薬品に関する正確な情報を医薬関係者に伝達し、その製品の適正使用を図ることを目的として作成される情報であるが、医薬品の採用の可否を審議する際の資料としては重視されるものではない。医薬品の採用において重視される情報源には、添付文書やインタビューフォームなどがある。
2 不適切
新しい作用機序をもつ医薬品に限らず医薬品を採用する際は、薬事委員会において従来採用済みの同種同効薬との比較や安全性、製剤上の優位性等の審議を行い、採用の可否を判断する。なお、薬事委員会は医師、薬剤師、看護師、事務長などから構成される委員会である。
3 不適切
後発医薬品は先発医薬品と主成分は同じであるが、添加物や供給体制などの総合的な観点からの評価が必要であり、購入価格のみを考慮して採用医薬品を決定することは不適切である。
4 適切
5 不適切
新規医薬品採用時の安全性評価において、採用薬の添付文書等の医薬品情報や海外の臨床データ等を参考にして採用薬の副作用等の評価を行うことが望ましい。
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