本文へ移動する
JavaScriptの設定を有効にしてください。
薬剤師国家試験予備校 REC
25℃の水溶液中における薬物A及び薬物Bの濃度を経時的に測定したところ、下図のような結果を得た。次に、両薬物について同一濃度(C0)の水溶液を調製し、25℃で保存したとき、薬物濃度がC0/2になるまでに要する時間が等しくなった。C0(mg/mL)に最も近い値はどれか。1つ選べ。1 2.40 2 3.60 3 3.75 4 9.60 5 10.0
解答 3薬物Aのグラフは片対数グラフであり、Aの濃度と時間の関係が直線を示すことから、薬物Aは1次反応に従って分解していることが分かる。また、薬物BのグラフはBの濃度が時間の経過とともに一定速度で減少していることから、薬物Bは0次反応に従って分解していることが分かる。設問において、半減期(薬物濃度がC0/2になるまでに要する時間)について問われているため、以下に1次反応と0次反応における半減期の特徴について示す。(薬物Aのグラフ:1次反応)1次反応の半減期t1/2は、以下の①式より示すことができ、半減期t1/2は初濃度C0に依存しない特徴がある。そのため、薬物Aのグラフより、薬物Aの半減期t1/2(初濃度10mg/mL が5mg/mLになるまでに要する時間)は濃度に関わらず3 day であることが分かる。(薬物Bのグラフ:0次反応)0次反応の半減期t1/2は、以下の②式により示すことができ、半減期t1/2は初濃度C0と比例の関係であるため、初濃度C0によって変化する特徴がある。薬物Bのグラフより、薬物Bの半減期t1/2(初濃度10mg/mL が5mg/mLになるまでに要する時間)は8 dayであることが分かる。以上より、設問で問われているように両薬物の半減期t1/2(薬物濃度がC0/2になるまでに要する時間)を等しくするためには、濃度の影響を受ける薬物Bの半減期t1/2を3dayになるように、薬物Bの初濃度C0を調節すればよい。そのために、まず②式にC0 = 10 mg/mL、t1/2 = 8 day、を代入して、反応速度定数kを求める。次に、②式にk = 0.625 mg・mL−1・day−1、 t1/2 = 3 day、を代入して、初濃度C0を求める。従って、両薬物の半減期t1/2(薬物濃度がC0/2になるまでに要する時間)を等しくするには、初濃度C0を3.75 mg/mLにする必要がある。
評価を投稿
ユーザー登録画面へ
2次元コード読み取り対応の携帯電話をお持ちの方は下のコードからアクセスできます。
※2次元コード読み取り対応の携帯電話をお持ちでない方は下記URLにアクセスしてください。
https://e-rec123.jp/e-REC/Login.aspx
過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします
最終更新日時 : 2017年10月23日 13:34 外部アクセス回数 : 20,251 コンテンツVer : 3.23