薬剤師国家試験 平成29年度 第102回 - 一般 理論問題 - 問 183
中耳炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 中耳炎は鼻炎、咽頭炎に続いて発症することが多い。
2 急性中耳炎は成人に好発し、耳痛と耳漏が主症状である。
3 急性中耳炎では、軽症でも初期から抗菌薬を投与する。
4 慢性中耳炎の主な起因菌は肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスである。
5 慢性中耳炎の主症状は、耳漏と難聴である。
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解答 1、5
1 正
中耳は耳管によって鼻腔や咽頭と繋がっているため、ウイルスや細菌による鼻炎、咽頭炎などの上気道炎に続いて発症することが多い。
2 誤
急性中耳炎は急性に発症した中耳の感染症で、小児に好発し、耳痛や耳漏、発熱などが主症状である。
3 誤
急性中耳炎では、軽症の場合、初期の3日間は抗菌薬の投与はせず経過観察を行い、それでも症状が改善しない場合には抗菌薬を投与する。
4 誤
慢性中耳炎の主な起因菌は、黄色ブドウ球菌や緑膿菌などである。なお、主な起因菌が肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスとなるのは急性中耳炎である。
5 正
慢性中耳炎は、急性中耳炎の反復などにより生じ、鼓膜に穿孔ができることで耳漏と難聴が起こる。
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