薬剤師国家試験 平成30年度 第103回 - 一般 理論問題 - 問 111
呼吸器に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 肺は、右が3葉、左が2葉に分かれている。
2 呼吸筋は、運動神経支配の骨格筋である。
3 胸腔内は、外気圧に比べて陰圧に保たれている。
4 吸息時には、横隔膜が弛緩し、胸腔の容積が増大する。
5 呼息時には、外肋間筋が弛緩し、胸腔の容積が減少する。
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解答 4
1 正しい
肺は左右一対で構成され、右肺が3葉で左肺が2葉に分かれており、右肺の方が容積は大きい。
2 正しい
呼吸筋には吸息筋(横隔膜や外肋間筋)と呼息筋(内肋間筋)があり、ともに運動神経支配の骨格筋である。
3 正しい
胸腔内は、肺胞の形態を維持するため、外気圧に比べて陰圧に保たれている。
4 誤っている
吸息時には、外肋間筋が収縮して胸郭を広げることで横隔膜が収縮・沈下し、胸腔の容積が増大する。これに伴い、胸腔内圧が低下し、空気を受動的に流入させることで吸息運動が起こる。
5 正しい
呼息時には、外肋間筋が弛緩して胸郭を狭くすることで横隔膜が弛緩・隆起し、胸腔の容積が減少する。これに伴い、胸腔内圧が上昇し、空気を受動的に放出させることで呼息運動が起こる。
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