薬剤師国家試験 平成30年度 第103回 - 一般 理論問題 - 問 137
水道原水の塩素要求量を求めるために、純水及び試料に同量の次亜塩素酸塩を添加し、暗所で一定時間放置後にジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法によって残留塩素を比色定量したところ、表の結果が得られた。この結果から求められるこの水道原水の塩素消費量(mg/L)と塩素要求量(mg/L)として、最も適切な数値の組合せはどれか。1つ選べ。
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解答 2
塩素消費量は、水に塩素を注入し、はじめて残留塩素を認めるのに必要な塩素注入量(mg/L)である。また、塩素要求量は、水に塩素を注入し、はじめて遊離残留塩を認めるのに必要な塩素注入量(mg/L)である。
表の結果より、試料は、塩素注入量0.40 mg/Lのときは残留塩素0.00 mg/Lとなっているが、塩素注入量0.60 mg/Lのときに残留塩素0.15 mg/Lとなっている。よって、塩素消費量は0.40〜0.60 mg/Lの間であると推測される。また、試料は、塩素注入量1.00 mg/Lのときは遊離残留塩素0.00 mg/Lとなっているが、塩素注入量1.20 mg/Lのときに遊離残留塩素0.05 mg/Lとなっている。よって、塩素要求量は1.00〜1.20 mg/Lの間であると推測される。
上記より、選択肢2の塩素消費量0.45 mg/L、塩素要求量1.15 mg/Lが最も適切な数値の組合せである。
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