薬剤師国家試験 平成30年度 第103回 - 必須問題 - 問 65
重症筋無力症に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 アセチルコリンに対する自己抗体が産生される。
2 20代から40代の女性に好発する。
3 筋力低下に日内変動がある。
4 副腎皮質ステロイド薬による治療が行われる。
5 重症例では、呼吸筋麻痺を起こす。
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解答 1
1 誤っている
重症筋無力症は、ニコチン性アセチルコリン受容体に対する自己抗体が産生される自己免疫系疾患であり、骨格筋の神経筋接合部における神経伝達が障害されることで筋力低下を引き起こす疾患である。
2 正しい
重症筋無力症は、20〜40歳代の女性に好発する。
3 正しい
重症筋無力症の筋力低下には日内変動があり、運動などにより増悪するため午後から夕方にかけて悪化しやすい。
4 正しい
重症筋無力症の治療は、免疫抑制作用を目的として副腎皮質ステロイド薬が用いられる。また、対症療法としてコリンエステラーゼ阻害薬も用いられる。
5 正しい
重症筋無力症では、初期症状として外眼筋の筋力低下による眼瞼下垂や複視(両目で見ると物が二重に見える)がみられる。また、全身の筋肉に筋力低下が及ぶと嚥下障害、歩行障害などもみられ、重症例では呼吸筋麻痺による呼吸困難を起こすこともある。
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