薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 理論問題 - 問 122
少子・高齢化に関する我が国の人口指標の数値の大小関係について、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 平成28年の合計特殊出生率>平成28年の総再生産率
2 平成28年の健康寿命>平成28年の0歳平均余命
3 平成28年の年少人口指数>平成28年の老年人口指数
4 昭和60年の平均初婚年齢>平成28年の平均初婚年齢
5 平成28年の粗死亡率>昭和60年の粗死亡率
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解答 1、5
1 正
平成28年の合計特殊出生率(1.44)>総再生産率(0.70)である。
合計特殊出生率は、15〜49歳の女性年齢別(男女児)出生率の合計である。総再生産率は、15〜49歳の女性年齢別女児出生率の合計のことである。合計特殊出生率は、総再生産率の約2倍の数値となるため、合計特殊出生率>平成28年の総再生産率となる。
2 誤
平成28年の健康寿命(男性72.14年、女性74.79年)<0歳平均余命(80.98年、87.14年)である。
健康寿命は、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態となった期間を差し引いた期間のことである。一方、0歳児平均余命とは平均寿命のことである。そのため、健康寿命<0歳児平均余命(平均寿命)となる。
3 誤
平成28年の年少人口指数(20.6)<平成28年の老年人口指数(45.2)である。
年少人口指数は、人口の年齢構成の若さの程度を表す指標である。老年人口指数は、人口の年齢構成の高齢化の程度を表す指標である。年少人口指数と老年人口指数は以下の式で表すことができる。
我が国では少子高齢化が続いており、年少人口より老年人口が多いため、年少人口指数<老年人口指数となる。
4 誤
昭和60年の平均初婚年齢(男性28.2歳、女性25.5歳)<平成28年の平均初婚年齢(男性31.1歳、女性29.4歳)ある。
我が国では、晩婚化が進んでいるため、平均初婚年齢は増加している。
5 正
平成28年の粗死亡率は(10.5)>昭和60年の粗死亡率は(6.3)である。
我が国では、人口の高齢化などの原因により死亡数が増加したため、粗死亡率はゆるやかに増加している。
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