薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 理論問題 - 問 175
コーティングを施した固形製剤の溶出性を調べたところ、下図の結果が得られた。この薬物溶出を示す製剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。ただし、薬物の溶解度は試験液のpHに依存せず、薬物と添加剤の相互作用はないものとする。
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解答 3
グラフより、設問中の固形製剤の溶出率は試験液のpHが1.2と6.0の場合極めて低いが、試験液のpHが7.0の場合は、固形製剤が徐々に溶出していることがわかる。
よって、固形製剤は腸溶性コーティングを施した腸溶性製剤であると考えられる。腸溶性コーティングの基剤として、ヒプロメロースフタル酸エステルやメタクリル酸コポリマーSなどが挙げられる。なお、即放性顆粒、即放性外層、ヒプロメロースのコーティング(胃溶性コーティング)を有する製剤は、試験液のpHに依存せずに溶出するため、上図のような溶出性を示す結果に該当しないと考えられる。よって、上図のような溶出性を示す固形製剤は、メタクリル酸コポリマーSのコーティングを施した選択肢3である。
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