薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 理論問題 - 問 180
45歳女性。健康診断で肥満、高血圧及び高血糖を指摘され、近医を受診した。高血圧症及び2型糖尿病と診断され、アンジオテンシンⅡ受容体遮断薬とジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP−4)阻害薬の投与が開始された。しかし、3ヶ月間服薬しても期待した治療効果が得られなかったため、大学病院に紹介受診となった。診察の結果、丸顔と中心性肥満が認められ、二次性高血圧が疑われた。MRI検査により下垂体の腫瘍と、腹部CT検査により両側副腎の腫大を認めた。本症例の空腹時血液検査データで、高値を示す可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
1 コルチゾール
2 カテコールアミン
3 アルドステロン
4 TSH
5 ACTH
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解答 1、5
本患者は、丸顔と中心性肥満を認め、血糖値および血圧が高値を示している。また、MRI検査において下垂体の腫瘍、腹部CT検査により両側副腎の腫大を認めていることから、下垂体ACTH産生腫瘍によりコルチゾールの過剰分泌を呈するクッシング病であると推測される。そのため、本症例の空腹時血液検査データで、高値を示す可能性が高いのは、ACTHおよびコルチゾールであると考えられる。
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解説動画1 ( 05:39 )
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