薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 理論問題 - 問 187
メタアナリシスに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 データベースで検索された全ての文献を解析に用いる。
2 複数の研究で示された効果量を統計学的に統合する際は、相乗平均を用いる。
3 結果を図示する際に、フォレストプロットを用いる。
4 統計学的に有意な結果を得た研究は掲載されやすいということから生じるバイアスを、出版バイアスという。
5 エビデンスレベルは、無作為化比較試験より低い。
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解答 3、4
1 誤
メタアナリシスを行う際には、データベースにより検索された文献のうち、目的とする研究情報を含んでいる同種の研究データを選別する必要がある。
2 誤
メタアナリシスにおいて、効果量を統計学的に統合する際は、データの重要度による加重を踏まえた重み付き平均を用いることが一般的である。
3 正
フォレストプロットはメタアナリシスの結果を図示したもので、上段には個々の研究結果、最下段には個々の研究結果を統合した結果がひし形で示されている。
4 正
出版されるデータには、研究の実施者にとって有意な結果を得た研究は出版されやすく、望ましくない結果は出版されにくいという偏りがある。この偏りを出版バイアスといい、メタアナリシスを行う際には、この出版バイアスを避けるため出版されたデータ以外のものも含めて情報収集を行うことが望ましい。
5 誤
メタアナリシスとは、過去に独立して行われた複数の臨床研究データを収集・統合し、統計的方法を用いて解析した手法であり、医薬品情報のうちエビデンスレベルが最も高い。
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