薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 実践問題 - 問 334
64歳男性。心房細動の診断で初めてワルファリンK錠を処方されて、近所の薬局にその処方せんを持参した。対応した薬剤師は、患者に初回質問票を記入してもらい、その内容は以下のとおりであった。
初回質問票の項目1〜6のうち、薬物相互作用の観点からさらに詳しく確認することが必要な項目はどれか。1つ選べ。
1 項目1
2 項目2
3 項目3
4 項目4
5 項目5
6 項目6
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解答 3
1 誤
水虫(白癬)の治療に用いられるアゾール系抗真菌薬は、肝薬物代謝酵素を阻害しワルファリンの作用を増強することがあるが、ぬり薬は皮膚からの吸収がほとんど認められていないため、さらに詳しく確認する必要性は低い。
2 誤
市販の筋肉痛の湿布の成分は、薬物相互作用の観点からさらに詳しく確認する必要性は低い。
3 正
栄養剤には、ワルファリンの作用を減弱するビタミンKなどの成分が含まれている可能性があるため、どのような成分を含む栄養剤を使っているかをさらに詳しく確認する必要がある。
4 誤
副作用歴に関する項目であり、薬物相互作用に関する項目ではない。
5 誤
眠気やめまい、ふらつきなどの副作用が出る薬剤の服薬指導を行う際に確認する項目であり、薬物相互作用に関する項目ではない。
6 誤
検査に関する項目であり、薬物相互作用に関する項目ではない。
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