薬剤師国家試験 令和02年度 第105回 - 必須問題 - 問 20
人工栄養にすることで、母乳を介した母子感染を防ぐことができる疾患はどれか。1つ選べ。
1 風しん
2 梅毒
3 淋菌感染症
4 カンジダ症
5 成人T細胞白血病
REC講師による詳細解説! 解説を表示
-
解答 5
母子感染とは、母親に感染した病原体が子(胎児や新生児)へ感染することであり、胎盤を介して感染する経胎盤感染、産道を介して感染する産道感染、母乳を介して感染する母乳感染などがある。
1 誤
風しんの病原体である風しんウイルスは、主に胎盤を介して母子感染する。
2 誤
梅毒の病原体である梅毒トレポネーマは、主に胎盤を介して母子感染する。
3 誤
淋菌感染症の病原体である淋菌は、主に産道を介して母子感染する。
4 誤
カンジダ症の病原体であるカンジダ属の真菌は、主に産道を介して母子感染する。
5 正
成人T細胞白血病の病原体であるヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)は、主に母乳感染を介して母子感染する。そのため、母乳を人工栄養にすることにより、母子感染を防ぐことができる。
- この過去問解説ページの評価をお願いします!
-
評価を投稿
他の解説動画を見る
前の解説へ
|
次の解説へ
|
---|
|