薬剤師国家試験 令和03年度 第106回 - 一般 理論問題 - 問 133
毒性試験に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 一般毒性試験は、単回投与毒性試験と反復投与毒性試験に大別される。
2 反復投与毒性試験は、50%致死量(LD50)を求めるのに利用される。
3 遺伝毒性試験のうち、小核試験では染色体異常を検出する。
4 催奇形性試験では、被験物質を妊娠中の母動物に投与した時の胎仔の発生及び発育に対する影響を観察する。
5 発がん性試験では、動物に被験物質を長期にわたって連続投与し、悪性腫瘍の発生の有無を観察する。
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解答 2
1 正しい
毒性試験は、一般毒性試験と特殊毒性試験に大別され、一般毒性試験は、単回投与毒性試験と反復投与毒性試験に大別される。
2 誤っている
一般毒性試験のうち、単回投与毒性試験は、50%致死量(LD50)を求めるのに利用され、反復投与毒性試験は、無毒性量(NOAEL)や最小毒性量(LOAEL)などを求めるのに利用される。
3 正しい
遺伝毒性試験(変異原性試験)のうち、小核試験は、被験物質により誘発される染色体異常を、細胞内小核の有無により判断する試験である。
4 正しい
催奇形性試験は、被験物質を妊娠中の母動物に投与した時の胎仔の発生及び発育に対する影響を観察する試験である。
5 正しい
発がん性試験は、遺伝毒性試験(変異原性試験)が陽性であった際、その毒性が発がん性を示すものかを調べるためのものであり、動物に被験物質を一生涯にわたって連続投与し、悪性腫瘍の発生の有無を観察する。
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