薬剤師国家試験 令和03年度 第106回 - 一般 理論問題 - 問 190
膵臓がんに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 膵管がんは膵管の上皮細胞由来である。
2 インスリン分泌の亢進により低血糖を起こしやすい。
3 初期から症状が出現するため、発見が容易である。
4 CA 19−9(carbohydrate antigen 19−9)が陰性になる。
5 好発部位は膵頭部である。
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解答 1、5
1 正
膵臓がんは、膵管上皮に由来する膵管がん、腺房細胞に由来する腺房細胞がん、ランゲルハンス島に由来する内分泌細胞がんに大別され、膵臓がんの大多数は、膵管がんである。
2 誤
インスリンを分泌する膵β細胞が膵尾部に多く存在するため、膵臓がんによって膵β細胞が傷害されると、インスリン分泌の低下により、高血糖を伴うことがある。
3 誤
膵臓がんは、一般的に初期には無症状で発見が困難である。そのため、症状が出始める頃にはすでに進行がんであることが多い。
4 誤
膵臓がんでは、CA 19−9(carbohydrate antigen 19−9)などの腫瘍マーカーが陽性となる。
5 正
膵臓は膵頭部、膵体部、膵尾部の3つの部位に区分され、膵臓がんの好発部位は膵頭部である。
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