薬剤師国家試験 令和03年度 第106回 - 一般 理論問題 - 問 191
漢方薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 大建中湯は、インフルエンザ初期に用いられる。
2 麻黄湯は、認知症の不穏に対して用いられる。
3 六君子湯は、腹部外科的手術後のイレウス予防に用いられる。
4 芍薬甘草湯は、腓腹筋の有痛性けいれんに対して用いられる。
5 補中益気湯は、食欲不振に対して用いられる。
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解答 4、5
1 誤
大建中湯は、腹が冷えて痛み、腹部膨満感がある諸症状に適応があり、腹部外科手術後の腸閉塞(イレウス)の予防にも用いられる。
2 誤
麻黄湯は、感冒やインフルエンザ初期などに適応がある。なお、認知症の不穏に対して用いられるのは抑肝散である。
3 誤
六君子湯は、胃腸機能の低下、食欲不振や胃痛、嘔吐などに適応があり、逆流性食道炎にも用いられる。
4 正
芍薬甘草湯は、筋肉痛、こむらがえりなどの急激に起こる筋肉のけいれんを伴う疼痛などに適応があり、腓腹筋の有痛性けいれんに対しても用いられる。
5 正
補中益気湯は、消化機能が衰えている虚弱体質者の病後の体力増強、食欲不振などに適応がある。
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