薬剤師国家試験 令和03年度 第106回 - 一般 実践問題 - 問 335
調剤については人が関与する限りミスを避けることができない。その原因を分析し、対策を講じることで、発生を減らさなければならない。調剤ミスを防止するための取組について、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 医薬品は、薬効順に配置し、他規格や類似名称の薬剤は棚位置を離す。
2 間違いを起こしやすい薬剤については、名称類似薬剤を後発医薬品に変更するなどして、できるだけ薬局内に置かないようにする。
3 医薬品に表示されているバーコードを利用して、医薬品の取り違えを防止する。
4 薬品棚の医薬品名の表示については、色・目印・線等の使用を避ける。
5 散剤を装置びんに充填する時には、二人の薬剤師が装置びんのラベルと包装容器のラベルを照合し、確認後に充填する。
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解答 4
1 正
医薬品の配置を考慮することは、調剤ミスを防止するための取組として適切である。医薬品を薬効順に配置し、他規格や類似名称の薬剤は棚位置を離すことで、取り間違いなどの調剤ミスを防止することができる。
2 正
間違いを起こしやすい薬剤をできるだけ薬局内に置かないようにすることは、調剤ミスを防止するための取組として適切である。名称類似薬剤を後発医薬品に変更することで、取り間違いなどの調剤ミスを防止することができる。
3 正
医薬品に表示されているバーコードを利用することは、調剤ミスを防止するための取組として適切である。処方された医薬品を取り揃える際に、バーコードを読み取りながら行うことで、取り間違いなどの調剤ミスを防止することができる。
4 誤
薬品棚の医薬品名の表示について、色・目印・線等の使用を避けることは、調剤ミスを防止するための取組として不適切である。間違いを起こしやすい薬剤の薬品棚の表示は、色・目印・線等を使用し、明確に区別することで、取り間違いなどの調剤ミスを防止することができる。
5 正
散剤を装置びんに充填する時に、二人の薬剤師が確認しながら行うことは、調剤ミスを防止するための取組として適切である。二人の薬剤師が装置びんのラベルと包装容器のラベルを照合し、確認後に充填することで、充填間違いなどのミスを防止することができる。
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