薬剤師国家試験 令和04年度 第107回 - 一般 理論問題 - 問 184
スティーブンス・ジョンソン症候群に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 中毒性表皮壊死症とも呼ばれる。
2 内服薬よりも、皮膚外用薬によって発症するケースが多い。
3 視力低下をきたすことがある。
4 発熱や倦怠感などの全身症状を伴うことはまれである。
5 治療の基本は、副腎皮質ステロイド薬の全身投与である。
- REC講師による詳細解説! 解説を表示
-
解答 3、5
スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)は皮膚粘膜眼症候群とも呼ばれ、発熱を伴い、皮膚粘膜移行部に重篤な粘膜病変が認められるもののうち、表皮の水疱や壊死などの病変が体表面積の10%未満のものをいう。なお、病変が体表面積の10%を超える重症化した症例は、中毒性表皮壊死症(TEN)と呼ばれる。
1 誤
前記参照
2 誤
SJSは、抗菌薬、解熱消炎鎮痛薬、抗けいれん薬、痛風治療薬、抗不安薬などの内服薬でみられやすく、皮膚外用薬によって発症するケースはまれである。
3 正
SJSでは眼病変として、眼の充血や眼痛、角膜上皮細胞の障害などを伴い、視力低下から最終的に失明に至ることもある。
4 誤
SJSでは全身症状として、発熱や強い疼痛、倦怠感がみられる。
5 正
SJSの治療では、副腎皮質ステロイド薬の全身投与が第一選択となる。
- この過去問解説ページの評価をお願いします!
-
評価を投稿