薬剤師国家試験 令和04年度 第107回 - 必須問題 - 問 21
図は、我が国の薬物事犯について、2010年から2019年の法律別検挙人数を示したものである。法律A〜Eは、覚醒剤取締法、大麻取締法、麻薬及び向精神薬取締法、あへん法、毒物及び劇物取締法のいずれかである。近年、法律Bによる検挙人数が増加傾向にある。法律Bとして正しいのはどれか。1つ選べ。
1 覚醒剤取締法
2 大麻取締法
3 麻薬及び向精神薬取締法
4 あへん法
5 毒物及び劇物取締法
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解答 2
我が国における薬物犯罪の現状は、覚醒剤事犯によるものが大半をしめる。ただ、近年、覚醒剤取締法違反の検挙人員が減少する一方、若年者を中心に、大麻取締法違反の検挙人員が急増している。
覚醒剤取締法違反の検挙人員の推移として、2010年以降おおむね横ばいで推移した後、2016年から毎年減少し続け、2019年には8,730人(前年比13.0%減)と、44年ぶりに10,000人を下回った。よって法律Aは覚醒剤取締法であることが分かる。
続いて、大麻取締法違反の推移として、2009年(3,087人)をピークとする波が見られた後、2014年から6年連続で増加している。2017年からは、最多を記録し続けており、2019年は4,570人(前年比21.5%増)と、初めて4,000人を超えた。よって法律Bは大麻取締法であることが分かる。
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