薬剤師国家試験 令和04年度 第107回 - 必須問題 - 問 29

ミルタザピンがシナプス間隙のセロトニン及びノルアドレナリンを増加させる機序はどれか。１つ選べ。

１　アドレナリンα2受容体遮断
２　セロトニン5−HT2A受容体刺激
３　セロトニン5−HT3受容体刺激
４　モノアミン酸化酵素阻害
５　セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込み阻害

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解答　１

ミルタザピンは、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬（NaSSA）であり、中枢内のアドレナリン作動性神経のα2受容体及びセロトニン作動性神経のヘテロ受容体を遮断することで、シナプス間隙のセロトニン及びノルアドレナリンを増加させる。また、セロトニン5−HT2受容体及び5−HT3受容体を遮断するため、増加したセロトニンにより5−HT1受容体が活性化されることで抗うつ作用を示す。

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