薬剤師国家試験 令和04年度 第107回 - 一般 実践問題 - 問 332
43歳女性。入院精査の結果、右乳がんのため、術前化学療法としてAC療法が開始となった。
(AC療法)
ドキソルビシン塩酸塩
シクロホスファミド注射液
3週間に1回点滴投与
(支持療法)
以下の3剤を抗がん薬投与前に点滴静注
ホスアプレピタント注射液
デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液
グラニセトロン塩酸塩注射液
外来化学療法室の担当薬剤師が2コース目の治療開始前に患者と面談し、1コース目終了後の有害反応として、確認すべき症状はどれか。2つ選べ。
1 口内炎
2 霧視
3 爪囲炎
4 嘔気
5 皮膚の乾燥
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解答 1、4
乳がんに対し、AC療法を実施する際に見られる有害反応(副作用)は、骨髄抑制や悪心・嘔吐、脱毛、口内炎などである。口内炎は、ドキソルビシン塩酸塩とシクロホスファミド水和物の両薬剤で起こりうる有害反応のため、2コース目の治療開始前に患者に確認すべき症状である。また、ドキソルビシン塩酸塩とシクロホスファミド水和物は、共に催吐リスクの高い薬物に分類されるため、嘔気に関しても2コース目の治療開始前に患者に確認すべき症状である。
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解説動画1 ( 06:19 )
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