薬剤師国家試験 令和04年度 第107回 - 一般 実践問題 - 問 333

33歳男性。B型慢性肝炎治療中。交通事故で病院に搬送された。この患者の血液で汚染された物品等と、消毒に適用されるものの組合せとして、正しいのはどれか。２つ選べ。

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解答　２、３

本患者は、B型肝炎治療中であり、この患者の血液で汚染された物品等に対する消毒薬は、B型肝炎ウイルスに有効なものを選択する必要がある。B型肝炎ウイルスには、高水準消毒薬のグルタラールと中水準消毒薬の次亜塩素酸ナトリウムが推奨される。また、アルコールやポビドンヨードも有効とされている。

１　誤
クロルヘキシジングルコン酸塩は、低水準消毒薬であり、B型肝炎ウイルスには無効である。

２　正
グルタラールは、高水準消毒薬であり、B型肝炎ウイルスに有効であるため、手術用器具の消毒に適用される。

３　正
次亜塩素酸ナトリウムは、中水準消毒薬であり、B型肝炎ウイルスに有効であるため、病室の床の消毒に適用される。

４　誤
ポビドンヨードは、中水準消毒薬であり、B型肝炎ウイルスに有効とされているが、主に傷口や手術部位の皮膚の消毒に用いるため、処置室の流し台の消毒には適用されない。

５　誤
ベンザルコニウム塩化物は、低水準消毒薬であり、B型肝炎ウイルスには無効である。

解説動画１ ( 08:16 )  

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