薬剤師国家試験 令和05年度 第108回 - 一般 理論問題 - 問 130
食品添加物A〜Eに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 Aは、かんきつ類やバナナに使用される防かび剤である。
2 Bは、ショ糖の200倍の甘さがある甘味料である。
3 Cは、酸性領域で効力のある保存料である。
4 Dは、金属封鎖作用のある酸化防止剤である。
5 Eは、酸性のタール色素である。
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解答 1,4
1 正
食品添加物A(チアベンダゾール)は、防カビ剤であり、かんきつ類やバナナなどの食品の保存中に発生するカビを抑制するために用いられる。また、海外では、ポストハーベスト農薬にも指定されている。
2 誤
食品添加物B(デヒドロ酢酸ナトリウム)は、酸性で効果を発揮しやすい酸型保存料であり、バターやチーズ、マーガリンなどの発酵食品などに用いられる。なお、ショ糖の200倍の甘さがある甘味料としては、アスパルテームやアセスルファムカリウムなどがある。
3 誤
食品添加物C(L−グルタミン酸ナトリウム)は、調味料であり、食品に加えることで、食品のうま味を引き出し、風味を良くすることができる。また、食品の保存性を高める効果もあるため、食品の品質を維持するためにも使用される。なお、酸性領域で効力のある保存料としては、デヒドロ酢酸ナトリウムやソルビン酸などがある。
4 正
食品添加物D(エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水和物)は、金属封鎖作用のある酸化防止剤である。また、水溶性が高く、食品中に添加された場合でも、一定の濃度で使用することができる。そのため、食品の品質を維持するために幅広い食品に使用されている。
5 誤
食品添加物E(ネオテーム)は、ペプチド結合をもつ甘味料であり、砂糖の代替品としても注目されている。ネオテームは、人工甘味料であるアスパルテームと比較して、熱に強く、酸やアルカリにも強いため、加熱や酸性の条件下でも安定して甘味を出すことができる。そのため、ジュース、アイスクリーム、お菓子、健康食品など、幅広い食品に使用されている。
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