薬剤師国家試験 令和05年度 第108回 - 一般 理論問題 - 問 133
毒性試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 食品添加物の指定を申請する際には、単回投与毒性試験を行う必要がある。
2 反復投与毒性試験の目的は、半数致死量(LD50)を求めることである。
3 化学物質の毒性試験には、一般毒性試験と特殊毒性試験がある。
4 食品添加物の指定を申請する際には、アレルゲン性(抗原性)試験を行う必要がある。
5 発がん性試験では、ラットやマウスに被検化学物質を反復投与して90日間における腫瘍の発生の有無を調べる。
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解答 3、4
化学物質の毒性試験は、一般毒性試験と特殊毒性試験に大別される。一般毒性試験には、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験があり、特殊毒性試験には、発がん性試験、アレルゲン性(抗原性)試験、遺伝毒性(変異原性)試験などがある。
1 誤
食品添加物は一度に高濃度の曝露を受ける可能性が低いため、指定を申請する際には一般毒性試験として、単回投与毒性試験ではなく、反復投与毒性試験を行う必要がある。また、特殊毒性試験も行う必要がある。
2 誤
反復投与毒性試験の目的は、無毒性量(NOAEL)、最小毒性量(LOAEL)などを求めることである。なお、半数致死量(LD50)は単回投与毒性試験から求めることができる。
3 正
前記参照
4 正
前記及び解説1参照
5 誤
発がん性試験では、ラットやマウスに被検化学物質を反復投与して、ほぼ一生涯における腫瘍の発生の有無を調べる。
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