薬剤師国家試験 令和05年度 第108回 - 一般 理論問題 - 問 191
加齢性黄斑変性(加齢黄斑変性)の病態と薬物治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 水晶体の混濁により、視機能が低下する。
2 喫煙は危険因子の1つである。
3 失明に至ることはまれである。
4 薬物治療の対象となるのは、萎縮型である。
5 薬物治療には、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の阻害薬が用いられる。
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解答 2、5
黄斑には網膜の中で視力を支える上で最も重要な中心窩が存在する。加齢黄斑変性は、加齢に伴う黄斑部の変性疾患であり、脈絡膜新生血管の発生に伴う滲出型と、網膜色素上皮の萎縮に伴う萎縮型に分類される。
1 誤
前記参照。なお、水晶体の混濁により視機能が低下する疾患は、白内障である。
2 正
加齢黄斑変性の危険因子としては、喫煙、加齢、紫外線曝露などがあげられる。
3 誤
加齢黄斑変性の症状としては、変視(ものが歪んでみえる)や中心暗点が特徴的であり、進行例では失明に至ることもあるため、高齢者の失明の原因の1つとして重要な疾患である。
4 誤
薬物治療の対象となるのは滲出型であり、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)阻害薬であるラニビズマブなどの硝子体注射により、脈絡膜新生血管の増殖を阻止する。
5 正
解説4参照
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解説動画1 ( 06:05 )
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