薬剤師国家試験 平成24年度 第97回 - 一般 理論問題 - 問 126

ある集団を対象に生活習慣と癌の罹患状況をある一時点で同時に調査し、喫煙者では喉頭癌の有病率が高いという結果を得た。  　 　   に入れるべき語句の正しい組合せはどれか。１つ選べ。

この研究は  　 a 　 であり、その結果からは、 　 b 　  。

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解答　３

本問の研究では、ある一時点について同時に調査しているため、横断的研究であるといえる。横断的研究では、有病率を用いて疾病と要因の関係を調べる方法であるが、一時点について要因と疾病の関係を観察しているため、その要因が疾病の発生前に関与しているのか、疾病の発生後に関与しているのか不明である。よって、横断的研究では、時間的な前後関係の評価が難しく、「因果関係」を証明することはできない。
なお、縦断的研究とは、二時点以上を調査して行う研究（要因−対照研究、症例−対照研究）のことであり、因果関係を証明及び推定することが可能である。

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