薬剤師国家試験 平成25年度 第98回 - 一般 理論問題 - 問 127
「21世紀における国民健康づくり運動」(健康日本21)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 健康を増進し、生活習慣病の発生を予防する「一次予防」に重点をおく。
2 運動の概念は、世界保健機関(WHO)がオタワ憲章で提唱したヘルスプロモーションと共通する。
3 平均寿命の延伸を目標に掲げている。
4 法的基盤は「高齢者の医療の確保に関する法律」である。
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解答 1、2
1 正
健康日本21では、戦後の医療の進歩に伴う高齢化、生活習慣病及びこれに起因して認知症や寝たきり等になる人の増加を社会問題とし、全ての国民が健やかで心豊かに生活できる社会にするため、従来の疾病の予防の中心であった二次予防(早期発見・早期治療)や三次予防(疾病が発症した後、必要な治療を受け、機能の維持・回復を図ること)に留まることなく、一次予防(生活習慣を改善して健康を増進し、生活習慣病等を予防すること)に重点を置いた対策を推進している。
2 正
世界保健機関(WHO)がオタワ憲章で提唱したヘルスプロモーションは、「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセス」であり、健康日本21の一次予防に重点を置く考え方と共通している。
3 誤
健康日本21では、健康で自立して暮らすことができる期間(健康寿命)の延伸を目標に掲げている。
4 誤
法的基盤は「健康増進法」であり、健康日本21の基本方針に沿った事業を、各自治体が円滑に推進しやすいように制定された法律である。
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