薬剤師国家試験 平成26年度 第99回 - 一般 理論問題 - 問 126
次の図は、我が国の人口の推移を示したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 自然増減率は、出生率と死亡率の差から求められる。
2 人口増減率から将来の出生率を予測できる。
3 昭和25年に人口増減率が一時的に上昇しているが、これには第一次ベビーブームが関係している。
4 昭和50年に人口増減率が一時的に上昇しているが、これは海外から日本に流入する者(外国籍の者を合む)が増加したためである。
5 今後20年間、人口は横ばいのまま推移すると予測されている。
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解答 1、3
1 正
自然増減率とは、年間の出生数と死亡数の差を人口1,000人当たりで表したものであり、出生率(出生数を人口1,000人当たりで表したもの)と死亡率(死亡数を人口1,000人当たりで表したもの)の差で表すことができる。
2 誤
人口増減率とは、人口の増減数を人口で除した値であり、将来の出生数を予測することはできない。人口増減率の変化要因には、出生、死亡、人口移動(流入と流出)があげられる。
3 正
第一次ベビーブームとは、第二次世界大戦後の結婚ラッシュに伴う出生率の急激な上昇のことであり、第一次ベビーブームにより、昭和25年の人口増減率が一時的に上昇している。
4 誤
昭和50年の人口増減率の増加は、「第二次ベビーブーム」によるものと考えられる。第二次ベビーブームとは、第一次ベビーブームで生まれた人たちが出産適齢期に入り、出生率の一時的な上昇が起こったものである。
5 誤
人口は減少すると予測される。
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