薬剤師国家試験 平成26年度 第99回 - 一般 実践問題 - 問 204,205

58歳男性。がんの転移の有無を診断するため、フルデオキシグルコース(18F)を用いた陽電子放出断層撮影法(PET)検査を実施することとなった。

問204(実務)
フルデオキシグルコース(18F)を用いるPET検査に関して誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 本剤は虚血性心疾患の診断にも用いられる。
2 投与前から撮像までは安静にする。
3 本剤は血漿中でほとんど代謝されずに存在し、未変化体のまま排泄される。
4 画像のコントラストをあげるために、同時にグルコースを服用する。
5 炎症部位等に集積し、偽陽性所見を呈する可能性がある。


問205(物理・化学・生物)
PETに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 11C、18F、201Tlはいずれも陽電子を放出する核種であり、PETに利用される。
2 PETで用いられる18F核種は、18OにX線を照射することで製造される。
3 放射性核種から放出された陽電子は、生体内の電子と結合して、ほぼ180度の方向に2本のγ線を放出して消滅する。
4 PETはX線CTと組み合わせることにより、安定同位体で標識した薬物の体内動態を画像表示することができる。
5 PETの核医学画像からは対象臓器の機能情報は得られない。

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