薬剤師国家試験 平成27年度 第100回 - 一般 理論問題 - 問 110
構造式AとBで示されるタンニンに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
1 化合物A及びBは、塩化鉄(Ⅲ)試液で呈色する。
2 化合物Aは、シキミ酸と酢酸-マロン酸の複合経路で生合成される。
3 化合物Aに含まれる糖は、D-マンノースである。
4 化合物Bは、加水分解型タンニンである。
5 化合物Bは、1-ブタノール中で塩酸と加熱すると赤色を呈する。
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解答 1、5
化合物A:ゲラニイン(ゲンノショウコの主成分として知られている加水分解型タンニン)
化合物B:プロシアニジンC1(ケイヒの主成分として知られている縮合型タンニン)
1 正
構造中にフェノール性水酸基を有するタンニンは、フェノール性水酸基の呈色試薬である塩化鉄(Ⅲ)試液で呈色する。よって、化合物A及びBは、塩化鉄(Ⅲ)試液で呈色する。
2 誤
化合物Aは、シキミ酸経路により生合成される。なお、化合物Bは、シキミ酸と酢酸−マロン酸の複合経路で生合成される。
3 誤
化合物Aに含まれる糖は、D-グルコースである。
4 誤
化合物B(プロシアニジンC1)は、縮合型タンニンである。
5 正
縮合型タンニンである化合物B(プロシアニジンC1)を酸で処理すると、赤色の色素であるアントシアニジンを生成する。
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