薬剤師国家試験 平成28年度 第101回 - 一般 理論問題 - 問 126
合計特殊出生率及び下図に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 合計特殊出生率は、15歳から39歳までの女性を対象として算出する。
2 合計特殊出生率は、既婚女性のみを対象として算出する。
3 合計特殊出生率は、総再生産率の約2倍の値となる。
4 下図から、1960年には、夫婦一組あたりの平均子供数が2人であったことがわかる。
5 下図から、合計特殊出生率の低下には、未婚率の上昇が影響している可能性が考えられる。

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 解答 3、5
 
 合計特殊出生率は、15歳〜49歳(再生産年齢)の女性の年齢別出生率の合計であり、1人の女性が一生の間に産む平均男女児数を表す。
 
 1 誤
 前記参照
 
 2 誤
 合計特殊出生率は、再生産年齢(15〜49歳)の既婚及び未婚の女性を対象として算出する。
 
 3 正
 総再生産率は、再生産年齢(15〜49歳)の女性の年齢別女児出生率の合計であり、1人の女性が一生の間に産む平均女児数を表す。出生する男女比はほぼ同数であるため、男児を含む合計特殊出生率は、総再生産率の約2倍の値となる。なお、平成25年における合計特殊出生率は1.43であり、総再生産率は0.70である。
 
 4 誤
 合計特殊出生率は、既婚及び未婚の女性を対象として算出するため、夫婦1組あたりの平均子供数ではない。
 
 5 正
 図より、合計特殊出生率の年次推移が減少しているのに対し、女性の年齢別未婚率の年次推移は増加している。よって、合計特殊出生率の低下には、未婚率の上昇が影響している可能性があると考えられる。
 
 
 
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