薬剤師国家試験 平成26年度 第99回 - 一般 理論問題 - 問 191
関節リウマチに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 滑膜細胞からは、IL-6やTNF-αなどの炎症性サイトカインが分泌される。
2 合併症として、間質性肺炎がある。
3 リウマトイド因子は、IgMのFc部分に対する自己抗体である。
4 全身の大小の関節が障害されるが、脊椎は障害されない。
5 手指では、特に遠位指節間関節(DIP)が障害されやすい。
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解答 1、2
1 正
関節リウマチでは、慢性的な滑膜炎によって増殖した滑膜細胞からIL-6やTNF-αなどの炎症性サイトカインが分泌され、骨破壊が亢進する。
2 正
関節リウマチは、関節炎を主症状とする全身性免疫疾患であり、時に間質性肺炎、リウマトイド結節、貧血、血管炎等の関節外症状も認められる。
3 誤
リウマトイド因子は、IgGのFc部分に対する自己抗体である。関節リウマチ患者の多くで認められることから、関節リウマチのマーカーとして利用されている。
4 誤
関節症状は手指等の小関節から始まることが多いが、症状の進行にしたがって大関節、脊髄まで障害される場合もある。
5 誤
関節リウマチでは手指の近位指節間関節(PIP)や中指節間関節(MCP)が障害されやすく、遠位指節間関節(DIP)は障害されにくい。
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