薬剤師国家試験 平成26年度 第99回 - 一般 実践問題 - 問 294,295

初発の急性リンパ性白血病である21歳男性患者に対して、抗がん剤による寛解導入療法を実施することとなった。治療後に発症する可能性のある腫瘍崩壊症候群について、薬剤師がこの患者に説明することとなった。薬剤師は、重篤副作用疾患別対応マニュアルを利用することにした。

問294(実務)
重篤副作用疾患別対応マニュアル及びそれを利用した服薬指導に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 当該マニュアルは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページから入手した。
2 当該マニュアルは、患者向け、医師向け、薬剤師向けの3部構成である。
3 この副作用を予防するために、十分に水分補給するように指導した。
4 体液を酸性側に傾けるための薬を服用することを説明した。
5 好発時期は、治療開始後1〜2週目であることを説明した。


問295(病態・薬物治療)
腫瘍崩壊症候群に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 血清リン値が著しく増加する。
2 血清カリウム値が著しく低下する。
3 腎機能低下を引き起こす。
4 予防には、抗がん剤の投与開始前にラスブリカーゼを点滴投与するのが有効である。
5 腎機能が正常な場合には、アロプリノールの経口投与が有効である。

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