薬剤師国家試験 令和04年度 第107回 - 一般 理論問題 - 問 189
緑内障に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 緑内障は、眼圧を正常範囲内に維持すれば症状は現れない。
2 緑内障により低下した視力は、眼圧を低下させると速やかに回復する。
3 開放隅角緑内障では、虹彩と水晶体の間の房水の流れが妨げられている。
4 開放隅角緑内障では、視野欠損が徐々に進行する。
5 急性閉塞隅角緑内障では、急性の眼痛とともに頭痛、悪心・嘔吐を伴った視力低下が起こる。
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解答 4、5
緑内障は、眼圧の上昇や視神経の脆弱性が原因で網膜視神経細胞障害をきたす疾患であり、視野障害などの視機能異常を認める。
1 誤
眼圧が正常範囲内(10〜20 mmHg)であるが、視神経の脆弱性が原因で発症する緑内障を正常眼圧緑内障といい、日本人に多くみられる症例である。
2 誤
緑内障による視神経細胞障害及び視力低下は不可逆的であるため、高度に障害されると、その機能は眼圧低下によって回復させることは難しい。
3 誤
開放隅角緑内障では、線維柱帯とシュレム管の間の房水の流れが妨げられている。
4 正
開放隅角緑内障の視野欠損は徐々に進行するため、視野障害を自覚する頃には視神経障害が高度に進行していることが多い。
5 正
急性閉塞隅角緑内障では、急激な眼圧上昇により、眼痛とともに頭痛、悪心・嘔吐を伴った視力低下が起こる。
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