薬剤師国家試験 令和04年度 第107回 - 必須問題 - 問 64
急性胆管炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
1 左下腹部に痛みを生じる。
2 発熱を伴うことはまれである。
3 血中白血球数が減少する。
4 血清ALP(アルカリフォスファターゼ)活性が上昇する。
5 血中間接ビリルビン値が上昇する。
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解答 4
急性胆管炎とは、総胆管結石や悪性腫瘍などによる胆管閉塞により、うっ滞した胆汁を母地として胆道感染が生じた結果、胆管内に急性炎症が発生した病態である。急性胆管炎は、適切な処置が行われないと急速に重篤化し、胆汁の肝臓への逆流により細菌やエンドトキシンが血中に流入し、発熱や黄疸、腹痛に加え、ショックや意識障害をきたす。
1 誤
胆管は体の右側(右肋骨付近)に位置するため、痛みは右上腹部あたりに生じる。
2 誤
上記参照
3 誤
急性胆管炎では、血液検査において、胆道系酵素(ALP、γ−GT)上昇、白血球上昇、CRP上昇を認める。
4 正
解説3参照
5 誤
胆道閉塞の際は、血中直接ビリルビン値が上昇する。
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